LOW VISION CARE
ロービジョンケア

見えにくい方の豊かで
前向きな暮らしを後押し
通常の眼鏡やコンタクトレンズ、手術などの治療では目の見えにくさの改善が難しく、日常生活や社会活動に不自由さを感じている方の困りごとを、解決に導くお手伝いをいたします。

●ロービジョンとは
病気や加齢など何らかの原因で視力が低下し、通常の眼鏡やコンタクトレンズを用いても見えにくいと感じる状態のことをいいます。程度に関係なく、日常生活に支障をきたしている方はロービジョンであるといえます。多くの方は人生の途中で見えにくくなった「中途視覚障害」かつ進行性の場合が多いため、できるだけ早く眼科や支援窓口に相談し、支援を受けられるようにすることが大切です。
●ロービジョンケアとは
医療では改善できずロービジョンに至った方が、今ある視機能を最大限にいかし、豊かな日常生活や社会活動を送れるように、さまざまなアドバイスを行います。また、歩行訓練士(視覚障害生活訓練等指導者)による歩行訓練、日常生活の動作訓練や就労支援などが受けられるように、専門の福祉施設や支援団体へつなげる役割も担っています。
当院のロービジョンケア
週に1回(主に金曜)、ご予約をいただいた上で診察を行っています。
まずはお電話で「ロービジョンケアを受診したい」と、お問合せください。
診察・カウンセリング
視力検査や視野検査を行い、日常生活を送る上で見えにくいと感じる場面や、見えにくいことが原因で困っていることをお伺いします。
また、生活の中で改善したいことや、新たにやってみたいことなどもお聞かせください。
例えばこんなことにお困りではないですか?
- 新聞や本の文字が読みにくい
- スマートフォンの画面が見えづらい
- 暗くて夜道が歩きづらい
- 包丁で物を切るのが怖い
- 時計の文字が見えにくい
補助器具の提案やアドバイス
100円ショップなど、身近な店舗で手に入るもので、見えにくい方に役立つアイテムを紹介したり、日常生活に気軽に取り入れていただける工夫などをお伝えします。
また、ご希望の方には手作りのサインガイドをお渡ししています。
例えばこんなことを提案します
- 拡大ルーペやサインガイドを使った文字の読み書き
- デジタルデバイスを使った視覚補助
- ご自宅の日用品や家電を見えにくい方用に改良する工夫
県内の相談窓口や福祉施設へのご案内
当院で診察を受けられた方がこれまで通りに近い生活を送れるよう、適切な福祉施設をご紹介します。
通常は患者さまにスマートサイト(ロービジョンケア紹介リーフレット)をお渡しし、患者さま自身で施設に連絡していただく必要がありますが、ハードルが高いと言われる方も多くいらっしゃいます。そのため、当院では来院時にまず医師が施設に電話をし、その場で患者さまに替わり、担当者と話していただくという方法もとっています。また、担当者に当院に出向いてもらい、院内で福祉サービスや機器の紹介を受けることも可能です。
●県内の相談窓口・福祉施設
県内の視覚障害支援関係施設は連携しており、どこに相談しても各種サービスや必要な情報を提供できるようになっています。
オーテピア高知声と点字の図書館
電話:088-823-9488
https://otepia.kochi.jp/braille/support.html
視覚障害者向け機器展示室「ルミエールサロン」
電話:088-823-8820
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/lumieresalon/
※高知市以外にお住まいの方を対象に自宅への訪問も可
高知県立盲学校
電話:088-823-8721
https://www.kochinet.ed.jp/mo-s/mt/
各種書類の作成
視覚障害者手帳の申請・指定難病の臨床調査個人票・介護保険の主治医意見書・障害者年金診断書など、医療機関でのみ可能な書類の作成を行っています。全ての患者さまが必要なサービスを受けられるよう全面的にサポートします。

当院のロービジョンケアの考え方
当院では、約10年前にロービジョンケア外来を導入しました。
きっかけは、これ以上治療の施しようがない中途視覚障害を持つ患者さんの存在でした。 当時、日ごとに症状が進行していく患者さんを目の前にして医療の力が及ばないことに、医師として不甲斐ない思いを抱えていたのです。
そんな時にロービジョンケアに出合い、視覚に障害がある中でも、残った視機能で豊かな生活を送れるように手助けできる方法があることを知りました。
ロービジョンの患者さんは、見えにくさの状態や程度もさまざまで、周囲からどのくらい見えないのか、理解されづらい部分もあります。
また、人生の半ばで見えにくくなった方が大半で、今までと同じ生活ができなくなることに落胆し、塞ぎ込んでしまう方も少なくありません。
そんな患者さんが少しでも前向きに「見えにくくても何とかなる」と思えるように「ロービジョンケアマインド」を持ってケアにあたりたいと思っています。
見えにくいことで不自由さを感じている方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。