MYOPIA CONTROL IN CHILDREN
小児の近視抑制治療

子どもの近視を軽視せず
早めの治療で進行を抑制
子どもの近視は、小学校中学年〜高学年に悪化のピークを迎え、25歳頃まで緩やかに進行するといわれています。また、ここ最近、幼少期から近視を発症する例も大幅に増えています。特に、幼いうちに近視を発症すると、将来的に病的近視(近視性黄斑症)や網膜剥離、緑内障などで失明するリスクが高くなります。そうならないためにもメガネやコンタクトレンズを使うだけでなく、早い時期に近視を発見し、進行を抑えて強度近視へと移行させないことが大切です。

遺伝や環境による近視リスクの高いお子さんは、積極的な検診で早期発見を。
近視の原因は、遺伝的要素と環境的要素の両方に関係があるとされています。日本を含むアジア人には特有の遺伝子が原因となる近視が多く、さらに片方の親が近視の場合や、両親とも近視の場合も確率が上がります。また、野外での活動が減り、スマートフォンやタブレット端末など、目を酷使する作業が増えていることも原因の一つです。近視リスクの高いお子さんは、できるだけ生活環境を改善するとともに、検査による早期発見と、安全性・有効性が認められた進行抑制治療をおすすめします。
治療について
当院では、自費診療(健康保険適用外)となりますが、主に2種類の近視抑制治療を行っています。
眼軸が伸びるのを抑える治療
低濃度アトロピン点眼治療
「低濃度アトロピン点眼薬(マイオピン)」を、1日1回、寝る前に1滴点眼していただく治療です。近視は「眼軸(目の奥行きの長さ)」が伸びることによって進みます。学童期〜中高生の成長期には、身長と同じく眼軸も急速に伸び、それにともなって視力も低下していきます。低濃度アトロピンには、その眼軸の伸びを抑える効果が認められていることから、子どもの近視抑制治療に使われるようになりました。少なくとも2年間続けることで効果が期待できます。

低濃度アトロピン点眼(マイオピン)治療とは
小児期の近視進行を軽減させることを目的に「シンガポール国立眼科センター」の研究に基づいて開発された点眼薬です。
シンガポール国立眼科センターの研究では、6歳〜12歳の子どもに0.01%の「低濃度アトロピン」の目薬をさす治療を2年間続けたところ、約50%に近視進行抑制効果があったと報告されています。また、日本でも7つの大学病院で研究が行われ、2020年11月「Japanese Journal of Ophthalmology」に「基準に従って点眼すれば、低濃度アトロピン(0.01%)は小児の近視の進行抑制に有効かつ安全である」と掲載されました。副作用を起こす心配がほとんどなく、中止してもリバウンドで近視が進む確率も低いといわれています。
マイオピン処方の流れと費用について
お子様の視力や目の状態を検査・診察し、適応があればマイオンピン1本(1ヶ月分)を処方します。
(検査1,500円+マイオピン1本3,300円=4,800円)
初回から1ヶ月後に検査・診察の上、マイオピン2本(2ヶ月分)を処方します。
(検査1,500円+マイオピン2本6,600円=8,100円)
2回目の検査から2ヶ月後に検査・診察の上、マイオピン3本(3ヶ月分)を処方します。
(検査1,500円+マイオピン3本9,900円=11,400円)
以降、3ヶ月ごとに検査・診察を行い、マイオピン3本を処方します。

https://www.myopine-eyelens.sg/
角膜を正常な状態に矯正する治療
オルソケラトロジー治療
寝ている間に角膜を正常な状態に戻し、近視を矯正させる治療法です。日中は裸眼でも良好な視界を得られます。
内側に特殊なカーブデザインが施された高酸素透過性ハードコンタクトレンズ「オルソケラトロジーレンズ」を就寝中に付けることで、角膜を正常な状態に戻し、近視を矯正させる治療法です。継続するうちに、角膜が正常な状態に形状記憶され、軽度〜中程度の近視の方で約1〜2週間で視力が安定(個人差あり)し、日中は眼鏡やコンタクトレンズなしで過ごすことができるようになります。

オルソケラトロジー処方の流れと費用について
適応検査で、オルソケラトロジー治療に適した目の状態かを調べ、問題がなければ院内のトライアルレンズを装用し、付け心地を確認していただきます。また、その日にご本人専用のレンズを発注します。
約1週間後、ご本人専用のレンズが到着しますので当院にて専用レンズとケア用品をお渡しします。そこから約1ヶ月間の「お試し装用」がスタートします。
お試し装用期間中にご来院いただき、再度検査します。
治療を継続する場合は、追加費用95,000円をお支払いいただきます。 中止する場合はレンズ代30,000円を返金いたします。
その後、3ヶ月ごとに定期検査にご来院いただきます。
2年に1回のレンズ交換をおすすめしています。

https://www.menicon.co.jp/ortho/
各治療の比較表
※横にスクロールしてご覧ください。
アトロピン点眼治療 | オルソケラトロジー治療 | |
---|---|---|
近視進行抑制 | 50~60% 抑制 | 32~63% 抑制 |
視力改善 | なし | あり |
治療の手軽さ | 点眼のみ | 個々に適したレンズ作成が必要 |
年齢 | 4歳~ | 6歳~ |
近視抑制治療は、それぞれを組み合わせることで相乗効果が期待できます。
まずはご相談ください。